仏様(2)

大黒天 (忿怒形三面六臂大黒天)
大黒天といいますと大きな袋を担ぎ、打ち出の小槌を持ち、俵の上に立たれるお姿を想像しますが 胎蔵曼荼羅に描かれている大黒天は、顔が3つ、その顔には目が3つ 口には牙があり、腕は6本
2本の手で象の皮を背中に広げ、次の2本の手で人間と牝羊(山羊)を掴み、前の2本の手で 剣を膝の上に横たえて持つ。およそ、大黒様のイメージとはかけ離れたお姿です。
なぜ、これだけかけ離れた大黒天が存在するのでしょうか。
大黒天は元々はインドの神様で、マカカーラと呼ばれていました。
シバ神の化身とも云われますが、暗黒の支配者、死を司るもの、戦闘神、破壊神といった性格を持ちます。
そういった性格の一つに大地の支配者というのがあります。大地から得られるものといいますと、鉱物と農作物。 金や銀と、五穀豊穣。こちらが強調されてきたのが皆様のご存じの大黒天です。
では、お姿はどう変化してきたのでしょうか。
大黒天は、インドから中国を経て日本に伝わってこられた時に、2つのお姿がありました。
1つは戦闘神のお姿、もう1つは五穀豊穣の大黒天。 こちらは金嚢(砂金の袋)を手に提げておられます。
これが日本で大国主命(音読みはダイコク)と同体とされ、現在のお姿になられました。
今ある大黒天はほとんどが大国主命です。
上の写真の大黒天は、当山に伝わる大黒天で、マカカーラのお姿です。絵画意外ではこれ1体だそうです。
ただ、秘仏とされている大黒天、大黒天とわからずに祀られている場合も有りますので、他におられる可能性は
高いです。
大黒天はいろいろのお姿を私たちに顕されておられます。その代表的なお姿の大黒天が集まって出来た
霊場が有ります。「京都大黒天霊場会」・(京の大黒さんご利益巡り)です。
もし、興味がお有りでしたら、巡拝してみて下さい。